全国貼箱ネットワーク協議会(5月17日)
2ヶ月以上も前のことですが、西村紙器のブログを始めるにはうってつけの出来事でしたので、少し時間をさかのぼってみたいと思います。
GWも終わり初夏の陽気の5月17日、第3回全国貼箱ネットワーク協議会にて当社で貼り箱製造実演をいたしました。
まず、全国貼箱ネットワーク協議会とはなにかといいますと、その名の通り全国の貼り箱メーカーさん同士の横の繋がりを深め、貼り箱の普及や発展につなげて行こうという会です。
年1回春に行われ、初回は名古屋、2回目は山口県、3回目は今回の京都というふうに開催地は持回りです。
今回は全国から貼り箱メーカー、機械メーカー、糊メーカーなど53社、80余名の参加がありました。
実演で製作した貼り箱は「文箱」。
はがきが100枚程度収まる大きさで、様式は身箱を巻表紙でくるむ、いわゆるブック式ですが、天面でトビラどうしが重なるタイプです。
協議会からどうしても実演に使用したいと提案があった「スタードリーム」という紙(写真、身箱の金色の紙)、これは硬く張りがあり、通常の接着強度の糊では浮きがでたり、折り込みがはねたりしかねない難易度の高い紙です。
これを新開発の糊で難なく貼り上げるというのが今回の実演の最大の見せ場でした。
また、トビラに使用した京染めの千代紙と白のエンボス(押し型の地模様)の入った紙との貼り分けで京都らしさも感じていただけたと思います。